乾燥がすすんだところで、兜を左右同じように造形していきます。
粘土を盛り付けていく度に、「反り」「ゆがみ」がでるので、 それを考慮しつつ人形制作を進めます。
細かい部分の造形をしたくなりますが、今は我慢がまん!!
乾燥して、なるべく反り収縮の影響が少なくなってから細部を造形した方が無駄がありません。
兜だけでも結構な重さになりますので腕が痛くなります・・・
そのため回転台に載せて回しながらバランスをみます。
これがあるととっても便利!!!
つづく・・・
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身体部分を進めながら、頭の大体の形が決まったところで、兜を作り始めます。
粘土を板状に平らに伸ばしてから、頭の形を型取るように押し当て、
その状態で、兜のイメージにあわせて適当にハサミで切るなどして成型します。
この状態で乾燥させますが、
かならず乾燥中にゆがみが出てきて、後で修正になってしまいますので、 向かって左側だけ先に作って乾燥させ、それにあわせて右側を作るようにします。
人形のサイズが大きくなればなるほど乾燥時の反りは大きくなりますので、
なるべく修正回数が少なくなるように考えながら作業を進めることが大切です。
最初は、兜を人形にかぶせたまま乾燥させます。
そうしないと、乾燥中に兜がゆがんで、その後に頭が入らないことになります。
ある程度乾燥が進んだら鎧の身体部分と、兜部分を別々に乾燥をさせて効率を上げます。
つづく・・・
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男の子の初節句のお祝いに、鎧兜(よろいかぶと)人形を制作します。
兜の前立ては徳川家康風です。まさに世界にひとつのオリジナルの五月人形!!
七五三にあわせてご注文いただくお客様もいますので、初節句でなくても何歳で制作しても、とっても良い記念になると思います。
どのように制作を進めていくのか、どんな人形に仕上がるのかお楽しみに!!ご自分で作れない方は是非ご注文ください(笑)
いきなり制作途中からの画像になってますがご容赦ください。
頭には、アルミホイルの丸めた物を入れて軽量化&乾燥を速めるようにしてあります。
まだまだ雑でOK!!兜が重くなると思いますので重心が真ん中に来るようにバランスを取ります。
つづく・・・
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話を戻しますが、人形も一緒です。
3Dプリンター出力の人形から、手作りのそっくり人形まで、
自分の好みに合う人形を、自由に選べる環境が一番です。
ほかに選択の余地がないのでは面白くありません。
もちろん私は、手作りにこだわり、
「私一人で、一から全部責任をもって制作する、そっくり人形」に誇りを持って取り組んでいますが、3Dプリンター人形も「あり」だと思っています。
ライバルというよりも、むしろ3Dプリンター人形が、
もっともっとメディアでの露出が増えて、
「似顔絵のように、人に似せて作ってくれるオリジナル人形がある!!」、
「一般の方も注文できるんだ」という情報が広まってくれれば嬉しいと思っています。
今の「そっくり人形」の状況は、テレビのニュースで政治家の人形が使われていたり、スポーツ選手のミニチュア人形が販売されていたりなど、いわゆる「業界」でしか発注できないと思われている方が多いようです。
さ~それで勝者は???
結果、
「3DプリンターVSそっくり人形作家」どちらが上とか下とか、勝ち負けはなし!!
引き分けとさせて下さい!!
つまらない結果だと思うかもしれませんが、それが私の結論です。
どのような制作方法にも一長一短があります。
人形の制作方法ではなく、人形そのものの作風・魅力で選んで欲しいと思います。
ただ、手作りの人形にしても、3Dプリンターの人形にしても制作者のスキルの問題はあります。
「制作方法」よりも実はこちらの方が重要です。
このへんの話は、また後日。
以上、「3DプリンターVSそっくり人形作家」でした。
ありがとうございました。
人間をスモールライトで小さくしたような「超リアル人形」が作れるようになったら・・・、
「そっくり人形作家」の作るハンドメイド作品は必要ないのか?
どんなに本物と見分けのつかない人形が買えるようになっても、
絶対に手作りによる「そっくり人形」は必要とされるはずです。
なんでそんなことが言えるのか???
なぜなら、こういう歴史は意外と身近なところで繰り返されています。
例えば「カメラ!!」
カメラが登場した時もきっと言われたでしょう。
肖像画や風景画など「もう画家いらないね!?」、
「写真があれば絵の必要ないでしょ~!!」と。
でもどんなにカメラが普及してもやっぱり絵画はなくなりません。
それぞれに良い部分があるから、自分の好みで選べばよいのです。
電子ブックと、紙の本。
デジカメと、フィルムのカメラ。
CGアニメと、手書きのセルアニメ。
他にもたくさんあります!!!
筆記用具だけを考えてみても、
鉛筆・シャープペン・ボールペン・マジック・万年筆、さらには筆。
どれでも書くことはできますが、それぞれに特徴がありますね。
自分の用途と好みで選べば良いのです。
テレビがハイビジョンになり、さらには4Kテレビ、8Kテレビ、
「まるでコンサートホールや劇場にいるような臨場感」らしい・・・、
でもやっぱり、その場で体験したいと思う人も多いでしょう。
そうそう、最近またアナログレコードが注目されているらしいですね。
CDから始まったデジタル音楽。ついにはハイレゾなども登場してきたこのデジタル時代に、
なぜ面倒なアナログのレコード??って思うかもしれません。
実は「デジタルのCDが出てきた時に、アナログレコードの欠点だと思われていたのが、
本当は全部レコードの良さだった」ということみたいです。
やっぱり自分の好み、趣味にあったものを、
幅広い選択肢の中から選べるのが良い環境なのでしょう。
またまたまた・・・つづく
・・・・・・・・思ったより長くなっちゃったな~~~・・・・・・
それでは、結局「3DプリンターVSそっくり人形作家」の結果はどうなのか??
一般の方が家庭用の3Dプリンターを使って「そっくり人形」を作るのは、やはりちょっと難しいでしょう。機材を全部揃えて、3Dデータの作り方を覚えて・・・・
う~ん、気が遠くなる。
素直に「そっくり人形」を注文しちゃった方がお財布にも時間的にも、さらに完成度も断然お得です。
業務用の3Dスキャナー&3Dプリンターを使って制作すると???
ようは3Dプリンターの出力業者で制作してもらう事になりますが、
現段階では気になる部分もありますが、精巧さではプリンターの勝ちでしょう。
さらに、技術の進歩は早いので現在の弱点は解消されて、超リアル人形が作れるようになるでしょう。
となってくるとやはり「そっくり人形作家」は必要ないのでは?
という結論になってしまいそうですが、私はそうは思っていません。
実はここからが本当に言いたかったことです。
またまた・・・つづく
じゃあプロ仕様の3Dプリンターだったら?????
今は、3Dデータをネット経由で、
業務用のプリンターで出力してくれるサービスもありますしね。
出力方法は、石膏の粉にプリントして、積層していく方法があるのですが、
これは立体を作りながら同時に着色もしてくれます。
「白い粉の中から取り出すともう完成している」
というシーンはテレビでも良く紹介されていましたね。
出力方法はこれにしましょう。
さらに3Dスキャナーを使って、超高精細な3Dデータを製作してくれる企業もあります。
ということで、業務用の3Dスキャナーでデータを作って、
業務用の3Dプリンターで出力するとしましょう。
「そっくり人形」を3Dプリンターで手作業なしで作る方法では、
おそらくこれらの方法が今のところ最強だと思いますが、
この人形と、そっくり人形作家の対決では???
これらの方法で作られた人形を見る機会があったのですが、
精度が高くて、ほんとうに細部までリアルに出来ていました。
ただ、粉を固めていくので表面が紙やすりのようにザラザラしているのと、インクジェットでプリントしていくので、色が点の集合体で塗られているのが分かり、
そのせいか、色はあまりハッキリ・クッキリとしていないのが気になりました。
塗装は普通にエアブラシで塗った方がキレイだと思いました。
ただ、細かい部分の再現性では、手作業では敵わないでしょう。
本当に良くできています、技術の進歩を感じました。
では、やはり「そっくり人形作家」はいらない??
3Dプリンターの完勝なのか・・・??
また・・・つづく
そう、言われるんですよ「3Dプリンターがあれば人形作家いらないね」って。
一般の人が、自分で3Dプリンター使って「そっくり人形」を作るようになるから、
人形作家はもういらなくなるって・・・・・・・・・???
イヤイヤイヤイヤ!!
そんな簡単なもんじゃないですって、人形作りも、3Dプリンターも!!!
ではなぜ今の段階で、一般の方による家庭用3Dプリンターでは無理なのか?
あくまでも一般の方&今の段階でです。
(世の中すごい才能を持った人や、未来の機械の進歩は分かりませんから。)
結構勘違いされてるのが、デジカメ(スマホ)で写真を何枚か撮って、
3Dプリンターで出力すれば人形が、自動的に出来上がると思ってること。
●そもそも3Dのデータを作らないと、立体物のプリントはできません。
紙など平面へのプリントだと、写真があればそのまま出来ますが、そう簡単にはいきません。
箱のように簡単なものならば3Dデータを作るのも簡単ですが、
人形のような複雑な形の3Dデータを作るのはかなり難しいでしょう。
●家庭用プリンターは0.3ミリとかの積層ピッチで出力される為に
表面がスベスベではないんですよ、細かい段差の集合体みたいな感じ。
なので、パテなどを盛って、ヤスリで擦って滑らかにしないといけない・・・。
さらに言えば、プリンターは基本単色なので、自分で色を塗らなければいけません。
自分で人形の3Dデータを作って、人形にパテを盛って、研磨して、
下地処理して、塗装して、完成させる、こんなことできる人はもう普通に人形作れます。
続きはあとで・・・つづく
ここ数年「3Dプリンター」がかなり普及してきましたね。
テレビで盛んに取り上げていたし、最近では「ビートたけし」さん出演のCMでも登場してますよね。
しかも家電量販店でも売っているので、余計に身近になった気がします。
bonsai lab.のBS01など、10万円以下の家庭用の物も出てきましたし、
ダヴィンチなんて機種なら6万円ちょいで買えちゃいます。
さらに、とうとうデアゴスティーニから「週刊 マイ3Dプリンター」なんて雑誌まで・・・。
かくいう私も、もともとこういう物が好きなのもあって、
「デアゴスティーニ」のCMを見た時には 思わず本屋に走ろうと思ったくらい・・・。
今のところ情報を集めつつ様子を見ていますが、仕事でも使えそうだし、たぶんそのうち購入するでしょう。
一時の、なんか良く分からないとんでもない機械というか、「未来が来たな~」というような驚きの時期は過ぎて、段々と一般的になって来たように思います。
さてそこでタイトルの「3DプリンターVSそっくり人形作家???」の話になってくる訳です。
長くなっちゃうので続きはあとで・・・つづく
完成したヒツジ人形を使用した、2015年の年賀状です!!
いままでに制作した干支人形の一覧はこちら。
こちらも、ぜひどうぞ!!
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