それでは5月人形の完成画像の公開です!!
「前立」は徳川家康の風です。
この前立は(長生きして子孫繁栄を願う)という意味のあるものの様です。
詳細は下記で説明しています。
堂々としたポーズに、2頭身よりも大きめのお顔と、さらに大きな兜!!
人形の大きさは20cmでご注文頂いておりますが、
兜、前立部分を含むと全体で30cm程度の大きさになっています。
存在感がありますね!!
台座は「人工漆」を重ね塗りして高級感を出すように演出。
立札もお付けして、まさに「絶対に世界にひとつしかない」最高の記念の5月人形になります。
【正面から】
【左ナナメから】
【右ナナメから】
「刀」も鎧や兜とコーディネイトされていてピッタリ似合います。
【後ろから】
前立ての詳細です。「yahoo知恵袋」に丁寧に解説してありましたので、そちらより引用させて頂きます。
※※※※※【yahoo知恵袋より引用】※※※※※
正式には「黒漆塗大黒頭巾形兜」といい、別名が「歯朶の兜」といいます。
「歯朶」はシダ類植物の総称であり、「歯」は齢(よわい、年齢)であり、「朶」は枝であって、長生きして子孫を繁栄するという説があるとのことです。
この「歯朶」は前立(まえだて、兜の眉庇に付ける装飾品)といいます。これは牛革製ですが、久能山東照宮蔵の兜の鉢にはこの前立はついていません(鉢にその前立を付ける装置は見当たらない。外された前立そのものは現存)
この兜は家康がある夜、戦勝の神である大黒天を夢で見て、すぐさま具足師に作成させたもので、徳川家では「御夢想形(ごむそうなり)」と呼んでいます。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1051370690
※※※※※【ここまで引用】※※※※※
以上で今回の「5月人形の出来きるまで」は終了です。
ありがとうございました。
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兜をかぶせます!!
お子様の人形の場合、2頭身よりもお顔を大きく作る方が可愛くなります。
光の当たり具合や、今回のように兜(帽子なども)をかぶせると影の入り具合で表情がちょっと変わったりしますので、表情は最後に微調整します。
兜の真ん中「前立」を取り付ける部分は、接着剤の付きを良くするために、塗装を少し剥がしてます。
おそらく次回、完成画像!!!
つづく・・・
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人形は顔がいのち・・・
ということで、気合を入れてお顔を描いていきます。
ちょっとこの画像では分かりづらいですが、チークも入れて愛らしさを表現!!
「ナナメから」
お顔のサイズがある程度大きいので、目の中の虹彩(目の茶色い部分)も描き込みやすいので丁寧に調整しながら筆をいれます。
次は、兜をかぶせます!!
つづく・・・
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とうとう筆入れに入ります。
エアブラシ塗装のはみ出しなどを修正しながら、細部も描いていきます。
お客さまの家紋「丸に木瓜(まるにもっこう)」も描いていきます。
兜と刀も同時進行!!
全体の色もコーディネートされていていい感じになりそう。
このあとお顔の筆入れに入ります。
つづく・・・
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さらにエアブラシ塗装を進めていきます。
黒を全面に塗装した後にまたマスキング、そして金色を塗装します。
「前立」や「刀」も同時に塗装を進めています。
このお人形は色数が少ないので、この段階でエアブラシ塗装は終了です。
マスキングを全部剥がして、筆入れの準備をします。
つづく・・・
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それでは塗装スタート!!
ベースの色が白色になるように下地処理してあります。
色は「薄い色」から段々と「濃い色」を上に重ねていくように塗装していきます。
また、他のパーツでも同じ色がある場合には同時に塗装していくので計算しながら進めていきます。
お腹の白い帯をマスキングしてから、顔に肌色を塗装。
今度は顔にマスキングして紫色を、鎧・兜・刀に同時に塗装します。
今度は紫色をマスキングして、次の色の塗装の準備です。
マスキングはかなり時間のかかる作業なので相当に根気と忍耐が必要です。
ただ、マスキングで手を抜くと、筆入れ(筆を使っての塗装)がこれまた大変なので、頑張るしかないです!!
つづく・・・
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さ~粘土造形の完成形の画像です。
兜をかぶっていない状態の人形です。
この人形に兜をかぶせると~~~↓↓↓↓↓
うんうん、いい感じ。
さらに左手に刀を持たせます↓↓↓↓↓
武士の魂「刀」をもたせるとやっぱり決まります!!
そして最終段階、「前立」を取り付けします。↓↓↓↓↓
「前立」をつけると迫力ありますね~~~!!!
「前立」も粘土で作ってあります。
まだ塗装前ですが十分にカッコイイですね。
この後、下地の処理をしっかりと丁寧にしてから塗装にはいります。
完成までもう少し・・・次回は塗装の経過をお見せします。
つづく・・・
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さらに作業を進めます。
ほぼ粘土造形的には最終段階にきています。
残るは「前立」を取り付けるための細工と、一番重要なお顔の表情で終了となります。
「前立」の取り付けは塗装後に、強力な接着剤でおこないますが、接着剤だけでは強度に不安がありますので、下の写真のように穴凹をあけて、「前立」には突起凸をつけて建築の「ほぞ」と「さね」のように組み合わせるようにします。
次回で粘土造形の完成!!
つづく・・・
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この段階で左右のバランスや全体像は大体見えているので、
兜、鎧(前立・刀)などの細部を作っていきます。
細かいディテールで人形を見たときの感動が変わってくるので、なるべく丁寧につくります。
ただ、趣味で作る人形ならいくらでも時間をかけて制作できますが、
お仕事の人形では納期と、料金とお客さまの要望などさまざまな制限があるので、
限られた条件の中での最良を常に目指して頑張って制作します。
粘土での造形はあともう少しで終了~最後まで手を抜かずにがんばりましょう!!
つづく・・・
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乾燥状況を確認しつつ、兜の細部を作りはじめます。
兜のしころ(兜下部の段々になっているところ)などの紐部分も粘土で再現します。
本物の紐で再現する方が良い場合もありますが、今回はこの後の作業を考えて粘土で制作します。
以前に書きましたが、この人形のサイズだと兜が結構重くなります。
この後さらに「前立」がつくのでなおさらです。
重心がなるべく足の真ん中にくるように制作しないと人形破損の原因になるので要注意です。
身体の鎧部分も少しずつ進んでますね。
人形制作は本当に時間がかかるんです。
乾燥させる時間も考えないと納期に間に合わなくなってしまいます。
効率良く制作する為には「乾燥させるタイミング」を含めた工程を考えながら進めます。
基本的に複数の人形を同時に制作進行しますので、
「これは乾燥に時間がかかるからまずは作っておいて、乾燥中にこの作業をやって、それの乾燥中に塗装をして・・・」ってな感じで・・・
人形制作は結構頭を使うんですよ!!!
つづく・・・
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