前回の粘土が良く乾いたら次の作業に入ります。
くれぐれも良く乾かしながら作業を進めることが重要です。
粘土をどんどん重ねていくので、芯になるここの部分が乾燥していないと次の工程で乾きも遅いし、大きい人形だといつまで経ってもずっと乾かないことになります。
急がば回れという感じですね。
袴~ボディー部分から作りますが、まだ適当でOK!!
このあと、あれこれ具足が乗っかってきて、今の状態は見えなくなりますので、作り込んでも意味ありません。
身体のラインなどを何となくイメージしながら制作します。
つづく・・・
この「5月人形」のご紹介ページはこちら。
https://www.julyjuly.com/2toushin/2tou-057/
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5月人形の制作スタート!!
今回のお人形は小学生の男の子。
初節句の人形(赤ちゃん)と違って、お顔がスマートになるので顔が小さく見え過ぎないないように、2頭身よりも顔を大きく制作。「可愛らしさとカッコ良さを両立させるようにバランスを取りたい」と思いながら制作開始しました。
制作過程シリーズを見ている人にはおなじみの「アルミホイル」。
頭の中に入れて、軽量化と乾燥を早めます。
まずは粘土の盛り付け一発目!!頭の中にはアルミホイルが入っています。
人形を手に持っているのは粘土を盛りつけホヤホヤなので軟らかく立たないため。
穴が開いているのは、乾燥を早める為と、アルミホイルと粘土の隙間の空気を抜くためです。
このまま、横に寝かせて良く乾燥させます。
そして、これが乾燥後。
足の裏を平らに削れば、もう自立します。
この状態を基本に、粘土を盛ったり、削ったりを繰り返しながら作業を進めます。
今回の5月人形は、赤備えに鹿の角、六文銭の「真田幸村風」に制作します。
この人形の最大のポイントは鹿の角になりますが、その制作過程が出てくるのはずっと先、今回も、完成までお付き合いくださいませ、お楽しみに!!!
つづく・・・
この「5月人形」のご紹介ページはこちら。
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それでは5月人形の完成画像の公開です!!
「前立」は徳川家康の風です。
この前立は(長生きして子孫繁栄を願う)という意味のあるものの様です。
詳細は下記で説明しています。
堂々としたポーズに、2頭身よりも大きめのお顔と、さらに大きな兜!!
人形の大きさは20cmでご注文頂いておりますが、
兜、前立部分を含むと全体で30cm程度の大きさになっています。
存在感がありますね!!
台座は「人工漆」を重ね塗りして高級感を出すように演出。
立札もお付けして、まさに「絶対に世界にひとつしかない」最高の記念の5月人形になります。
【正面から】
【左ナナメから】
【右ナナメから】
「刀」も鎧や兜とコーディネイトされていてピッタリ似合います。
【後ろから】
前立ての詳細です。「yahoo知恵袋」に丁寧に解説してありましたので、そちらより引用させて頂きます。
※※※※※【yahoo知恵袋より引用】※※※※※
正式には「黒漆塗大黒頭巾形兜」といい、別名が「歯朶の兜」といいます。
「歯朶」はシダ類植物の総称であり、「歯」は齢(よわい、年齢)であり、「朶」は枝であって、長生きして子孫を繁栄するという説があるとのことです。
この「歯朶」は前立(まえだて、兜の眉庇に付ける装飾品)といいます。これは牛革製ですが、久能山東照宮蔵の兜の鉢にはこの前立はついていません(鉢にその前立を付ける装置は見当たらない。外された前立そのものは現存)
この兜は家康がある夜、戦勝の神である大黒天を夢で見て、すぐさま具足師に作成させたもので、徳川家では「御夢想形(ごむそうなり)」と呼んでいます。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1051370690
※※※※※【ここまで引用】※※※※※
以上で今回の「5月人形の出来きるまで」は終了です。
ありがとうございました。
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兜をかぶせます!!
お子様の人形の場合、2頭身よりもお顔を大きく作る方が可愛くなります。
光の当たり具合や、今回のように兜(帽子なども)をかぶせると影の入り具合で表情がちょっと変わったりしますので、表情は最後に微調整します。
兜の真ん中「前立」を取り付ける部分は、接着剤の付きを良くするために、塗装を少し剥がしてます。
おそらく次回、完成画像!!!
つづく・・・
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人形は顔がいのち・・・
ということで、気合を入れてお顔を描いていきます。
ちょっとこの画像では分かりづらいですが、チークも入れて愛らしさを表現!!
「ナナメから」
お顔のサイズがある程度大きいので、目の中の虹彩(目の茶色い部分)も描き込みやすいので丁寧に調整しながら筆をいれます。
次は、兜をかぶせます!!
つづく・・・
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とうとう筆入れに入ります。
エアブラシ塗装のはみ出しなどを修正しながら、細部も描いていきます。
お客さまの家紋「丸に木瓜(まるにもっこう)」も描いていきます。
兜と刀も同時進行!!
全体の色もコーディネートされていていい感じになりそう。
このあとお顔の筆入れに入ります。
つづく・・・
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さらにエアブラシ塗装を進めていきます。
黒を全面に塗装した後にまたマスキング、そして金色を塗装します。
「前立」や「刀」も同時に塗装を進めています。
このお人形は色数が少ないので、この段階でエアブラシ塗装は終了です。
マスキングを全部剥がして、筆入れの準備をします。
つづく・・・
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それでは塗装スタート!!
ベースの色が白色になるように下地処理してあります。
色は「薄い色」から段々と「濃い色」を上に重ねていくように塗装していきます。
また、他のパーツでも同じ色がある場合には同時に塗装していくので計算しながら進めていきます。
お腹の白い帯をマスキングしてから、顔に肌色を塗装。
今度は顔にマスキングして紫色を、鎧・兜・刀に同時に塗装します。
今度は紫色をマスキングして、次の色の塗装の準備です。
マスキングはかなり時間のかかる作業なので相当に根気と忍耐が必要です。
ただ、マスキングで手を抜くと、筆入れ(筆を使っての塗装)がこれまた大変なので、頑張るしかないです!!
つづく・・・
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さ~粘土造形の完成形の画像です。
兜をかぶっていない状態の人形です。
この人形に兜をかぶせると~~~↓↓↓↓↓
うんうん、いい感じ。
さらに左手に刀を持たせます↓↓↓↓↓
武士の魂「刀」をもたせるとやっぱり決まります!!
そして最終段階、「前立」を取り付けします。↓↓↓↓↓
「前立」をつけると迫力ありますね~~~!!!
「前立」も粘土で作ってあります。
まだ塗装前ですが十分にカッコイイですね。
この後、下地の処理をしっかりと丁寧にしてから塗装にはいります。
完成までもう少し・・・次回は塗装の経過をお見せします。
つづく・・・
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さらに作業を進めます。
ほぼ粘土造形的には最終段階にきています。
残るは「前立」を取り付けるための細工と、一番重要なお顔の表情で終了となります。
「前立」の取り付けは塗装後に、強力な接着剤でおこないますが、接着剤だけでは強度に不安がありますので、下の写真のように穴凹をあけて、「前立」には突起凸をつけて建築の「ほぞ」と「さね」のように組み合わせるようにします。
次回で粘土造形の完成!!
つづく・・・
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