つづき~。
今回は、弟くん人形を進めましょ~。
お兄ちゃんで一回制作しているので、同じ工程を繰り返します。
ただ、二人で頭の大きさのバランスが違いますので、そこは注意します!!
ヨコです。
お兄ちゃんと比べると、頭が大きく作られているのが良く分かりますね。
二人(2体)を並べてみます。
常に、2体のバランスを見ながら制作を進めます。
前にも書きましたが、2体のバランスと、人形のセンターはとても重要なので、
よく確認しながら作業を進めます。
つづく・・・
この「5月人形」のご紹介ページはこちら。
https://www.julyjuly.com/2toushin/2tou-059/
Category: お仕事のこと・ブログ・五月人形のできるまで・人形のできるまで
つづき~。
お顔と同時進行で、ボディー部分も制作進行します。
専門用語的には、佩楯(はいたて)・ 草摺(くさずり)でしょうか??
私も詳しくは知りませんが・・・。
鎧の部分も作り始めます。
リアルに鎧を作る事が目的ではなく、
全体的に可愛らしく、またはカッコよく見えるように作る事が重要なので、
必要ない部分は省略しちゃいます。
※どちらにしても2頭身人形だと、鎧の全部の要素を入れるのは無理ですが・・・。
変わったポーズでない限り、ちゃんと自立するように制作します。
このお人形の場合には兜を被らないのでそこまででもありませんが、
頭が重くなる人形の場合には特に重要です。
見た目もそうですが、重心のバランスが悪いと足に負担がかかって、
破損の要因になる事もあります。
つづく・・・
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つづきです~。
弟くん人形にも粘土を盛っていきましょう。
こちらも大体のお顔の位置に粘土を盛りつけます。
かなり大雑把です・・・。
センターだけ気にします、それで良いのです!!
兄弟を並べてバランスを見てみます。
まだまだ全然ですが、何となく分かりますね~。
つづく・・・
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つづき・・・。
さらに作り進めます!!
お顔とともに身体部分も粘土を盛ります。
良く見ると、着物の襟や鎧の位置がうっすら見えますね。
横からです。
いつも言っている事ですが、色々な角度から見て、バランスを取りながら制作を進めます。
特に今回の様に2体制作する場合には、2体のバランスを見る事はとっても重要です!!
つづく・・・
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つづきです~。
お顔のパーツを少しずつ作っていきます。
お顔のパーツをカッターで切り込んで、ある程度の場所を出します。
細かい造形は後でやるので、ここではお顔の肉付きを出すようなイメージです。
つづく・・・
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つづき~
2体を並べてみます。
まだまだ雑な状態ですが、身長差と等身(頭と体の割合)の違いが分かりますね。
ウェディングドールなどは特にそうですが、2体を並べるような場合には、
人形の大きさとお顔の大きさは2体でかなりシビアにバランスをとります。
女性のお顔の方が大きくなるのは避けたいですからね。
今回の場合、リアルに考えればお顔も体もお兄ちゃんの方が大きくなるわけですが、
人形サイズや2頭身という括りがありますので、
お顔の大きさは大体「同じように見える」ように作って、
お兄ちゃんより弟くんのボディーを小さめに作り、
幼さを表現しつつ、身長差も出すという考えで制作を進めています。
ちなみに、赤ちゃんなど幼い子供の場合、幼ければ幼いほど顔の横幅(ほっぺのぷっくり感など)が大きいので、お顔の大きさ(アゴ下~頭の頂点まで)を兄弟で同じに作ってしますと、とんでもなく弟くんの方が大きく見えてしますので、その辺のところも良く考えて(悩んで)作ります。
お顔のパーツ(目や口など)を作成するための土台を作ります。
ある程度お顔の凹凸を粘土で作っておいてから造形に入っていった方が私は作りやすいです。
次はカッターで切ったり削ったりしますので、毎度のことながら良く乾燥させます。
乾燥不足でカッターを使うと、切断面がキレイに出ないし、切断面のエッジが「グズッ」と崩れてしまいかねません。
まあ、これはどの段階にでも言えることなので、とにかく各工程良く乾燥させながら進めましょう。
つづく・・・
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前回のつづき~。
前回作った、人形の芯になる粘土を良く完成させたら、粘土を盛りつけていきます。
まずはお兄ちゃん。
大体の頭の大きさを出して、足(下半身)を作ります。
まだまだ雑でOK、そしてこのまま良く乾燥!!
上の段階で良く乾燥したら、さらに少しずつ粘土を盛っていきます。
粘土を盛る→乾燥→粘土→乾燥の繰り返しです。
そんなに難しく考えずにどんどん進めて「何かあれば修正していく」ってくらいの方が、
結果的には作業は早く進みます。
頭で考えてるよりも、手を動かした方が全然良いです。
こちらは、弟くん人形。
同じように進めます。
趣味で制作する分にはいいですが、お仕事の場合には本当にそのつど良く乾燥させます。
乾燥があまい上にどんどん粘土を盛っていくと、地層の様に湿った粘土が層になり、
いつまでたっても乾燥しないし、乾燥の進む度に粘土が反るのでいつまでたってもセンターが出せない状態になります。
また、そのまま何か月も放っておけば内部まで乾燥してきますが、仕事人形の場合にはそんなに長時間待ってられないのでダメです、やはり「少し粘土を盛ったら乾燥」を繰り返す方が早いです。
しかも、塗装をすると水分の逃げ道がなくなるので、塗装はがれにつながったりします。
なので、人形制作には時間がかかるんですね~。
つづく・・・
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前回のブログで書きました、ご兄弟の節句人形(鎧武者姿)の製作過程を少しずつ更新していきます。
最初に完成した人形をお見せして、その人形がどのような手順で出来上がっていくのか見て頂きたいと思います。
いつも言ってることですが・・・
興味のある方は参考にして、粘土造形にチャレンジしてみて下さい。
無理でしたら、ぜひご注文ください・・・(笑)
なんとも坊主頭の可愛らしいご兄弟ですね~!!
左がお兄ちゃんで、右が弟くん。
このお人形の制作ポイントはおもに「3つ」。
(1)チャームポイントの坊主頭の表現
(2)2体の身長差と等身(頭と体の大きさの割合)のバランス
(3)弟くんは、お兄ちゃんに比べて胴体部分が短いので、その中にお兄ちゃんと同じ要素(家紋・鎧の柄など)をどのように全部入れるのか?
それでは作業開始~~~!!!
頭の中にアルミホイルを丸めた物を入れて、軽量化と乾燥を早めます。
一般的な人形の場合ですと、寝かせて乾燥させるのですが、今回は立てた状態で乾燥させます。
立たせて乾燥させる理由ですが、大人の人形よりも頭を大きく作っていますので、このまま寝かせると乾燥する前に粘土が自重で変な形に曲がってしまうから。
さらに、足を楊枝で固定しているのは、乾燥する時に収縮するので、その時に足が閉じてきてしまうのを防ぐためです。
同じ要領で2体を作り、このまま良く乾燥させます。
乾くと、持った時の重さや、叩いた時の音、カッターで削った時の感触で分かります。
この粘土の塊から、どのようにして人形が生み出されていくのか、どうぞお楽しみに!!
つづく・・・
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時間を取れるようになりましたので、ブログを再開します。
あまりに久しぶりすぎて、このブログの更新方法もちょっと忘れてました。
今回の缶詰状態(仕事が忙しくて身動き取れない状態)は、(ありがたくも)厳しく&長くて(3ヶ月以上~)。
まずは正攻法に普通に睡眠時間をけずり、健康管理のために毎日していてランニングも中止、休日も無し。
まさに、一日数時間の睡眠と食事以外はすべて仕事に注入。
自宅が作業場なので出勤で歩くこともなく、結果「イスに座っているか、食事してるか、寝てるか」という超~不健康状態に・・・。
無事に納期通りに仕事を終えて体重を測ってみると、4Kgも太っちまった!!!
そしてランニングを再開したものの、季節は移って「暑い夏」そして、衰えた筋肉&体重増加で、まったく走れなくなっていて自分自身でビックリ。
ちょっと走っただけで足が痛いし・・・ホント情けない。
と、いうことで心機一転。
人形の制作過程をお見せする「人形のできるまで」シリーズを再開します。
今回は、ご兄弟の節句人形!!
通常ですと鎧姿に「兜」を被せてお作りすることが多いのですが、
お二人ともかわいい坊主あたま、そのチャームポイントを隠さないように「兜」は無しです。
いま、画像の準備等していますので少々お待ち下さい。
それではお楽しみに!!
Category: お仕事のこと・ブログ・五月人形のできるまで・人形のできるまで
とうとう、今回で完成します。
それでは最後の仕上げをご覧ください!!
全てのパーツが完成しました。
ほっぺたのチークなども入れて可愛らしく。
※立札のお名前はモザイク処理してあります。
順序良く組み立てていきます。
順番を間違えると、今までの苦労が水の泡に・・・。
頭と兜を接着しますが、この分量が非常に難しい!!
多いと顔や頭の方に「ぶちゅー」っとはみ出して大惨事になるし、少ないと接着不良で兜が取れちゃうかもしれないし・・・、ボンドを塗ってから固まり始めるのが5分くらいなので作業時間も限られているしで、かなり神経を使う作業です。
この作業の時は、手で持って固定をしていないといけないので、しばらく電話が掛かってきても取れません!!(本当です)
固まったら六文銭を接着します。
いきなり六文銭を取り付けないで、頭に被せた状態で水平を見て取り付けた方が良いです。
照明の関係で陰影がハッキリ出ててカッコイイですね。
次に「刀」の取り付け。
最後に、鹿の角を兜に取り付けて、人形の完成です!!
長い道のりでしたが、もう少し・・・。
台座に、人形と立札(プレート)を取り付けて完成です!!と言いながら、
しばらくこのまま、ほっときます。
で、久々にこの人形を改めて見た時に、違和感がなければOK、あれば、最後の手直しをします。とはいっても、チークの赤さを調整したり、まつ毛の本数を増やしたりなど、微微微調整です。
粘れるところまで粘って、はい、これで本当に全作業終了です。
このあとはボンドがよく固まるまで時間を置いてから、丁寧に梱包をして、
いよいよお客様のもとに出発です!!
この「5月人形」のご紹介ページはこちら。
https://www.julyjuly.com/2toushin/2tou-057/
この、5月人形の制作過程は今回で完結です。
お時間のある方は、このブログを参考に人形制作にチャレンジしてみてください!
私の様に、お仕事で、しかも常に納期に追い立てられながら作っていると辛く苦しいですが(笑)、趣味で、ご自分のペースで人形を作るのはとても楽しいと思います。
作れない方は、ぜひご注文下さい(笑)
なかなか更新できずに長く掛かってしまいましたが、お付き合いくださりましてありがとうございました。
そのうち、また新しい「人形のできるまで」シリーズが始まりますので、お楽しみに。
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