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  • 2015/06/30

    雛人形(ひな人形)の制作過程ーその14

    冠を取り付けて、髪の毛の調整をします。

    雛人形(ひな人形)制作過程-22

    冠を取りつけた時に、髪の毛が違和感のないようになじませて造形します。
    これで粘土の盛り付けに関しては終了です。
    このあと乾燥させてから、ヤスリを掛けて表面を滑らかにし、着物の重なりなどの溝を筋彫りして、塗装前の下地処理に入ります。

    次は、粘土造形の完成形です。

    つづく・・・

    この「そっくり雛人形」のご紹介ページはこちら
    http://www.julyjuly.com/2toushin/2tou-012/


  • 2015/06/20

    雛人形(ひな人形)の制作過程ーその13

    別に作っておいた「冠」を取り付けるための細工をします。
    「冠」はプラ板を加工して作りました。

    雛人形(ひな人形)制作過程-20

    下の画像のような「冠」を取り付ける穴を作ります。
    画像では見えませんが、「冠」の下に差し込む用の「出っ張り」を作ってあります。
    穴を適当に空けてから、粘土を盛り、そこに押し当てるように「冠」を差し込んで跡(型?)をとります。

    雛人形(ひな人形)制作過程-21

    差し込んだらすぐに「冠」を抜いて、 そのまま乾燥させます。
    穴が乾燥して固まってから、髪の毛部分を造形して違和感をなくしていきます。

    髪の毛の調整後は次回に画像を載せます。

    つづく・・・

    この「そっくり雛人形」のご紹介ページはこちら
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  • 2015/06/15

    雛人形(ひな人形)の制作過程ーその12

    お顔の表情の微調整です。

    雛人形(ひな人形)制作過程-19

    たくさんの人形を制作していると「何となく気持ちが悪いな~」とか「どうも違和感があるな~」と感じる事があります。
    そういう時には微妙なズレが発生している時です。

    目の大きさが「0.数ミリ」違ったり、少しだけセンターがずれていたり・・・。
    そういう事が起きないように作業を進めていても、多少のずれが出ることはあります。

    おそらく「プロ」と「アマ」の差は、ズレがあるかどうかよりも「そこに気づく目があるのか」、そして気づいた後に「ちゃんと修正するのか」・・・そんな小さな差が大きな違いを生むのだと思います。

    そんなことを考えながら、今日も地味で地道な作業をコツコツと重ねていくのです。

    つづく・・・

    この「そっくり雛人形」のご紹介ページはこちら
    http://www.julyjuly.com/2toushin/2tou-012/


  • 2015/06/10

    遺人形って??

    NHKの「所さん!大変ですよ」で、「遺人形」という人形が紹介されてから、遺人形についてのお問い合わせが増えました。
    そこで、遺人形について少しお話したいと思います。

    そもそも「遺人形」とは何なのか??

    実は私も番組で取り上げるまで「遺人形」という言葉を、恥ずかしながら全く聞いたことがありませんでした。

    ようするに、亡くなった方のお写真を飾るのは「遺影」
    これは皆様おなじみですね。

    それに対して、亡くなった方に似せた人形を飾る(遺す)のを「遺人形」という括りでした。
    (「遺フィギュア」と呼ぶ場合もあるみたいです。)

    「遺人形」という名前がかなりインパクトのある、ちょと衝撃的なネーミングなので、視聴者の皆さんは驚いたでしょうね。
    私にとっても、この呼び方はインパクトがありました。

    ただ、「亡くなった方に似せて人形(そっくり人形)を作る」というご依頼自体は昔からよくあることなので、3Dプリンターで制作すること以外は、特に目新しくは感じませんでした。

    では、どんな時に、どんなご依頼があるのでしょうか?

    ●一番多いのはおそらく、遺人形としてご注文したものではなく、生前に「そっくり人形」としてお作り頂いたものが、その後お亡くなりになって「遺人形」として改めて飾って頂くという事例だと思います。
    その後、隣に飾りたいからと、ご自分の人形を依頼されて、「夫婦で並べてるよ」なんてメールを頂くこともあります。

    亡くなって間もなく、ご遺族からご依頼頂く。
    こういった例では、お話を伺っているうちに、こちらも涙が出そうになります。
    ご年配の方はもちろんですが、お子様の場合には特にそうです。
    最近は、ネットやスマホの普及もあって、お電話ではなくメールでやり取りする事も多くなりましたが、メールの行間からでも深い悲しみが伝わってきて、私にとっても辛いお仕事になることが多いです。

    亡くなって、しばらく経ってからご依頼頂く。
    数年経っているので、悲しみはありながらも、落ち着いて色々なことを思い出し、「どのような人形にしようかな~??」と、楽しみながら考えているお客様が多いです。
    お客様と思い出話を交えながら、釣りが趣味だったので~とか、登山が好きで~、などなど、どのような人形にするの会話の中から探していく事も良くあります。

    ●飾る場所は、仏壇や居間、大好きだったピアノの上、TVまわり(以前はTVの上に飾れましたが、最近はテレビが薄いの上には飾れませんね)。
    意外だったのは、その時によって「仏壇だったり、テーブルだったり寝室だったりと持ち運びたい」というお客様が多く、「いつも話しかけているんだよ」っと・・・、生活の一部に人形が溶け込んでるんだな~と嬉しく思ったりもします。

    このお仕事は、人生の節目でご依頼を頂くことが殆どです。
    そっくり人形は(初節句~七五三~ご入学~ご卒業~結婚~退職~還暦~金婚式~遺人形など)と、生まれてから亡くなるまで、まさに人生とともにあります。

    どんな場合でも、当店の「そっくり人形」を気に入って頂き、ご注文頂けるという事は大変うれしい事です。
    しかしながら、遺人形を作るという事は、誰かの大切なご家族が亡くなった事を意味するので、正直「遺人形のご注文きてほしいな~」とは無邪気に(単純に?)は考えられません。

    しかしそれでも、先日のTVでも言っていた、「そっくり人形(遺人形)には遺族の心を癒す力がある」としたならば、「やはり全力で取り込みたい、取り込むべきもの」だと思います。

    医者でもカウンセラーでも何でもない、ただの「人形職人」が、人形を通して、「人の心を癒し、少しでも前向きになってもらえるとしたら・・・」、こんなやりがいはありませんから。

     遺人形の以前の記事はこちら。


  • 2015/06/08

    雛人形(ひな人形)の制作過程ーその11

    カタチ的にはほぼ最終段階です。
    このあとは、表情の微調整と、着物の重なり調整、冠を取り付けるための細工、冠&扇制作をします。
    最終段階と言いながら、意外とやることはたくさんありますね(笑)

    雛人形(ひな人形)制作過程-16

    【まえ】
    まだ手の指などは作りこんでいませんね。

    雛人形(ひな人形)制作過程-17

    【ななめ】

    雛人形(ひな人形)制作過程-18

    【うしろ】

    扇は仮のものなので、あとでキレイに可愛らしくお作りします。
    ちなみに冠もプラ板(プラスティックの板です)で別に制作を進めています。
    たぶん次回くらいに登場してきます。

    つづく・・・

    この「そっくり雛人形」のご紹介ページはこちら
    http://www.julyjuly.com/2toushin/2tou-012/


  • 2015/06/05

    NHKの「所さん!大変ですよ」で(遺人形)が・・・

    NHKの番組「所さん!大変ですよ」で、遺人形(3Dフィギュア・遺フィギュア)を紹介していましたね。
    当店でお作りしている「そっくり人形」と同じコンセプトだったので興味深く視聴しました。


    ※こちらは当店の「そっくり人形」、元気な仲の良いご夫婦(亡くなってません(笑))

    番組で「遺人形」とは、遺影=亡くなった方の写真、遺人形=亡くなった方の人形ということでした。
    亡くなった方の、そっくり人形(番組では3Dプリンターの遺フィギュア)を作って飾る、または、自分で生前に作っておいて、「亡くなったあとに遺族に飾って欲しい」というようなご利用方法を紹介されていました。
    私もこの仕事を始めて長く経ちましたが「遺人形」という表現は初めて聞きました。

    写真ではなく立体なので、より亡くなった方を身近に感じることができ、癒しの効果が高いというような解説でした。

    番組の構成では、「遺人形」という、「こんな人形もあるんですね~」という目新しい感じで紹介されていたので、「3Dプリンターか、手作りかの違い」があるにせよ、当店の開業当時(約17年前)から、亡くなった方の人形を作ることは良くあることなので、ちょっと驚きでした。

    おそらく「遺人形」というネーミングがインパクトがあるんでしょうね。

    番組では写真を元に、3Dデータを作り、3Dプリンターで出力する方式でしたが、「写真枚数が限られていると3Dデータを作るのが難しい」という、私のようなハンドメイドの人形職人と、まったく同じ事を言っていたので、いくらデジタル技術が進歩してきても「悩むところは同じだな~」と妙に共感してしまいました。

    亡くなる前の、古い写真だと、もちろんその当時は人形を作ることなんて考えて撮影していないので、スナップ写真が多く、正面むいた写真が無かったり、集団で撮影されたお顔の小さな写真しかなかったりで「なかなか写真が揃わず」、お客様には写真を探し回って頂くというご面倒を掛けることも多いです。

    でも、写真集めは本当に大切で、人形の出来を大きく左右しますので、心苦しく感じながらも、よりよい人形をお渡ししたいので、やっぱりできる限りお願いしてしまいます。

    写真を一生懸命探すお客様と、その気持ちを汲んで一生懸命制作する私、というちょとした共同作業で制作していくような気持になります。

    そして番組で遺族の方が、人形を見て泣きながらお話するシーンがあったのですが、お客様にとって「とっても大切な物を作らさせて頂いてるんだな」と、改めて感じる事の出来る、私のとってはとても意味のある番組でした。

    話は変わりますが、この番組毎週面白いですよね。
    「日本の一般家庭にたくさんピストルがある」とか、「最近の子供は(HBの鉛筆)は使わない」とか、「天然記念物のオオサンショウウオのハイブリットがいる」などなど、いつも興味深いです。

     

     遺人形の次の記事はこちら。


  • 2015/06/04

    雛人形(ひな人形)の制作過程ーその10

    粘土造形がかなり完成に近づいてきました。

    良くみると色の違いが分かると思いますが、色の濃い(濡れた)部分が、新たに粘土を盛り付けた部分です。
    今回の例だと、「髪の毛・ほっぺ・目」がそうですね。

    雛人形(ひな人形)制作過程-14

    実際よりも、髪の毛を多めにお作りします。
    初節句の場合、髪がまだまだ少ない事が多いので、かわいく見えるように、こんへんは「そっくり」というよりは、ちょっと手心を加えます。

    たた単に「似せれば良い」ということではありません、お客様が喜んで頂ける事が一番なので、時には「写真通りに作る」ことよりも優先順位が上の物もあります。

    雛人形(ひな人形)制作過程-15

     手も、いい感じにはめ込めるように調整していきます。
    どちらか片方を決めてから、それに合わせてもう片方も作って行った方が、バランスよく作ることができます。

    つづく・・・

    この「そっくり雛人形」のご紹介ページはこちら
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  • 2015/06/01

    雛人形(ひな人形)の制作過程ーその9

    だいぶ作業が進んできましたね。

    「ほっぺ」の丸さなどを強調して、可愛らしく表現します。
    頭も実際の大きさまで大きく粘土を盛り、前回書いていた、瞳の眼球部分を粘土で造形します。
    お顔の表情の、最終的な細かい造形&修正は、最後に作業します。

    袖の十二単の重なりも作っていきます。
    このとき左右の形が違うと、袖の重なりの線の影響(地図の等高線みたいな感じです)で凄く目立つので、左右で同じようなラインに見えるように調整していきます。

    現段階ではまだ雑ですが、だんだんと整えていきます。

    雛人形(ひな人形)制作過程-12

    この角度からだと十二単の重なり具合が良く分かりますね。

    雛人形(ひな人形)制作過程-13

    十二単だからと言って、本当に12枚の着物を重ねる必要はありません。
    小さな人形でそんなことをするのは難しいですし、なによりゴチャゴチャしてあまり可愛くありません。
    全体のバランスを見ながら、ちょうど良い枚数の重なりを表現します。

    つづく・・・

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  • 2015/05/28

    雛人形(ひな人形)の制作過程ーその8

    身体の十二単部分と、お顔も粘土造形を進めていきます。

    瞳はまだ作ってないので、あとで球のように丸みを持たせて粘土で作ります。

    雛人形(ひな人形)制作過程-10

    手と扇のない状態です。
    これに手と扇を取り付けてみると、下の画像のようになります。
    ときどき組み付けしながら、バランスを見て造形します。

    雛人形(ひな人形)制作過程-11

    こうして見てみると、手を別々に作った方が、造形しやすいことが良く分かりますね。

    扇であまり見えなくなるとはいえ、襟のあわせなどもちゃんと作ります。
    完全に見えなくなるのであれば私も作りませんが、ちょっとでも見えるのであれば作っておきましょう。

    まだまだ、荒いですが、だいぶ雛人形ぽくなってきました。
    そしてまたまた乾燥タイム!!

    つづく・・・

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  • 2015/05/26

    雛人形(ひな人形)の制作過程ーその7

    袖と腕部分を作っていきます。

    前回の人形に、腕と着物の袖部分を粘土で造形していきます。
    手の部分は別々に作って、後で組み立てられるようにします。
    その方が造形がしやすく、きれいに仕上がります。

    ※下に転がっている2個の小さな粘土の塊が、手になっていきます。

    左下の三角形の白い紙は、扇を仮に作ったものです。
    実際に「扇」がないと、手の向きや大きさなどが分からないので厚紙等で仮に作って様子を見ます。

    雛人形(ひな人形)制作過程-09

    お顔も少しずつ造形・・・、でも今は、身体部分を集中的に進めます。
    そして、またまた良く乾燥。厚みがあるので時間が掛かります。
    その間に、他の人形を作って時間の無駄を無くします。

    つづく・・・

    この「そっくり雛人形」のご紹介ページはこちら
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